縫いかけのウェディングドレス、
華奢なレースのグローブ、鍵編みのヘッドアクセサリー
ウットリするような品々が惜しげもなく あちこちに散りばめられている
まるで・・・ついさっきまでそこで誰かが刺繍をしてたかのような 佇まい・・・・・
屋根裏部屋という言葉には、’秘密’という言葉がよく似合う
誰も立ち入れない・・・・最高のプライベートルーム

これらの写真は、cafe LA FAMILLEの
カフェのお隣に併設されているantique
shopの一角。小さな小さな店内だけど
心惹かれるantiqueで詰まってる。
幾重にも重ねてかかっているレースたち。
その繊細な美しさは丁寧な手仕事を彷彿とさせ、古き良き時代を思わせる。
レースや編み物に関するものを見つけるといつも・・・今は亡き祖母のことを思い出す。
・・・・・・・・・・編み物が大好きで、
・・・・・いつも誰かの何かをつくってた。
指を動かす度にまぁるい毛糸玉から一本の糸がヒュルヒュルと流れて・・・
いつしかそれはセーターや、マフラーや、手袋へと変化を遂げていくのだった・・・・・

私は・・・・・魔法のように編みあがるそれらを傍らでじっと眺めているのが好きだった。
’神は細部に宿る’・・・とは
ミース・ファンデルローエの言葉・・・・・
その言葉の通り、繊細な手仕事にはどこか超人的で、なぜか、人を感動させるようなエッセンスがある気がした。
物事を・・・ひとつひとつ丁寧に美しく仕上げていくプロセスを間近に見て・・・・・
私も、いつかひとつひとつ丁寧に積み重ねていく生き方がしたいなと思った。
そう・・・大好きだった祖母のように・・・・・